突然の体調不良(2022年4月)
今年の4月、突然体調不良になりました。
まっすぐ歩行することができなくなり、家の中でもつたい歩きをする状態。
前日まではちょっと遠出して、18000歩くらい歩いていたのに。
救急で脳のMRIを撮ってもらっても、異常なし。
結局、3か所の病院で診察してもらいましたが、原因は特定できず。
血液検査の結果、肝臓の数値が異常に高いので、
「おそらくなんらかのウイルスに感染したのでしょう」という医師の見立てでした。
薬もなく、とにかく安静にとのこと。
病院でもうすぐ80歳になる母に車椅子を押してもらったときには、
まさか自分が母に車椅子を押してもらうとは……。
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
まっすぐ歩けないことに加え、PCやスマホ使用時のタイプミスが多発、
しゃべりもろれつが回らない、吐き気などにも悩まされました。
毎日、手帳を書いているのですが、
当時の手帳を見返してみると、症状が出て間もなくと回復期で手書きの文字が全く違います。
発症直後は2週間くらい空欄になっていました。
よっぽど辛かったのでしょう。
少し回復して手帳にメモを書き出しますが、
かなりへたくそな字です。
発症して2週間は仕事もできない状態でしたが、
その後、徐々に仕事を再開。
Zoomのビデオをオフにして会議に参加しましたが、
しゃべると少しおかしいようで、「大丈夫ですか?」と心配されることもありました。
食べるとすぐに眠くなってしまうので、
昼寝を挟みながらリモートワークをしていました。
リモートワークでよかった。
2カ月経過。睡眠と食事の大切さが身に沁みた(2022年6月)
それまでベットで安静第一の生活をしていたこともあり、
少し回復して、一人で外出できるようになると、
映画館に行ってみたり、知人の結婚式に参列してみたり。
6月の下旬には北海道へ観光旅行に行ってきました。
以前と比べると、回復度は75%くらい。
今思えば、無謀な気分転換だったと思います。
食後に眠くなってしまうのは相変わらずで、
眠い時は寝ていました。
睡眠の大切さが身に沁みました。
睡眠も大事ですが、食事も本当に大事。
一人で買い物にいけるようになるまでは、
近所に住む母が毎日手料理を運んでくれました。
今回の体調不良で、「睡眠と食事」の大切さを実感。
睡眠と食事の大切さは、良く言われることで、
それまでは頭ではわかっているけど、身に沁みてませんでした。
人生の折り返し地点となる今、気付くことができて本当に良かったです。
今は食生活にかなり気をつけています。
食生活については、後日紹介したいと思います。
3カ月経過。かなり回復(2022年7月)
3カ月経過した7月にはかなり回復。
以前とくらべると、回復度は80%くらい。
時間はかかるけど、確実に回復はしています。
5カ月経過。回復度は95%(2022年9月)
回復のペースは徐々にゆっくりになってきています。
以前とくらべると、回復度は95%。
歩く際の感覚は、以前(体調不良になる前)とは違っていて、
もしかしたら、完全に以前と同じように戻ることはないかもしれません。
病気のせいか、加齢のせいかわかりませんが……(笑)。
急な方向転換ができないとか、下りの階段は手すりがないと不安、とか。
完全に以前に戻ることはできないかもしれませんが、
筋力をつけてやりたいことをやることは可能。
シルバーウィークには、体調不良になって初めてダイビングに行ってきました。
実際にやってみるまでは不安でしたが、
重いタンクを背負い、ビーチからエントリーするというハードルを、
なんとか超えることができました。
これからも、無茶はせず、安全と健康第一で、
楽しめることを増やしていきたいと思います。
体調不良を経験したことによる心境の変化
見えていないものが見えてきた
今回、はじめて車椅子に乗りました。
そして、健康な時には気づかなかったことが、気になるようになりました。
「障がいがある人が暮らしやすい町づくりをしよう」
なんてことはよく言われることですが、どこか他人事で聞いていました。
今回の経験で、本当にそうだよなーと思うようになりました。
人は、自分の興味・関心があるものしか見えない、
ということも良くわかりました。
町を歩いてみたり、スーパーに行くと、
杖を突いているお年寄りがとても多いです。
私の両親は80過ぎ&80近くですが、元気に動いているので、
多くのお年寄りが歩行で困っていることを実感しないでいました。
お年寄りに限らず、自由に歩けない人達がたくさんいる、
ということが見えていませんでした。
今回、自分自身が、自由に歩けない経験をすることで、
お年寄りや自由にあるけない人達に意識が向くようになりました。
これまでその人たちに対して、自分が何かしようという気持ちはなかったですが、
これからは自分ができることはをしようと思います。
俯瞰(ふかん)して物事を見るようになった。
自分の価値観や自分が属するコミュニティーで良しとされる価値観。
世の中は広く、その価値観に当てはまらない人たちもたくさんいます。
その人たちならではの魅力や強味があり、
別の価値観から見れば、良しとされるものです。
私は、スピード感があることを良しとする会社で仕事をしているため、
「速く考え、速く話す」ことが良いことだと思っていました。
でも、「じっくり考え、ゆっくり話す」ことも良いことなのです。
そんな当たり前のことに、今回気づくことができました。
自分が、それまでと同じようなスピードで、
考えたり話すことが難しくなった時期があったからこそ、気づくことができました。
書いてみれば当たり前のことですが、
限られたコミュニティで、立ち止まることなく仕事をしていたため、
気づくことができなかったのだと思います。
世の中は広い。
自分が属するコミュニティーとは、異なる価値観を持っているコミュニティーがたくさんあります。
会社だったり、学校だったり、趣味の仲間だったり。
狭いコミュニティでの価値観だけで、
物事の良し悪しを判断する必要はありません。
このことに気づくことで、より俯瞰して物事を見られるようになりました。
それが心の余裕につながり、よりポジティブに生きることにつながったと思います。
たまっていた澱(おり)が消えた
1カ月ほどベットの上で安静に過ごしてみると、
それまでたまっていた澱(おり)が消えてなくなっていました。
澱(おり)とは、
1 液体の底に沈んだかす。おどみ。
引用元:goo辞書
2 すっきりと吐き出されないで、かすのようにして積もりたまるもの。「心にたまった―」
49年間生きていくなかで、情報として取り込んでいたものが、
自分の中で澱(おり)のように溜まっていたのだと思います。
それらの情報は、自分にとっての重み付けもされないまま、
蓄積されていたんだと思います。
体調が回復してみると、それまでこだわっていたものに対して、
「あ、これ、もういいや。手放そう。」
とあっさりと割り切れるようになっていました。
憑き物が落ちたように。
悟りの境地。
そんな感じです。
とにかく、今回の経験を経て、
考え方がとてもシンプルになったと思います。
自分軸で生きるようになった
以前から自分軸を大切にしていましたが、
今回の経験で、より自分軸で生きようと思うようになりました。
これも前述の「たまっていた澱(おり)が消えた」と同じことだと思います。
自分にとって重要なこと/重要でないことが明確になったことで、
自分にとって重要なことだけに時間を使おうと思うようになりました。
おわりに
体調不良を経験したことで、
それまで当たり前と捉えていた健康、生きていること、
のありがたさが身に沁みました。
人は、必ず死ぬ。
引用元:田坂広志公式サイト
人生は、一度しかない。
人は、いつ死ぬか分からない。
これは真実ですが、あまり意識せずに生活してきました。
そこに気づけたから、上記のような心境の変化が生じたのだと思います。
今回の経験は、回復した今だから言えることですが、良い経験になりました。
これからも、自分軸を大事に人生を楽しんでいきたいと思います

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