【Bookレビュー】「主夫と生活」(マイク・マグレディ著/伊丹十三訳)

こんにちは、himeです。
最近良く読んでいた千葉敦子さんの本に登場した「主夫と生活」という本を読みました。
千葉さんの本の感想は、以前のブログで紹介しています。

【Bookレビュー】千葉敦子さん「ニューヨークの24時間」「寄りかかっては生きられない」
40年ほど前の本ですが今読んでもとても新しい!

本の内容

今回ご紹介する「主夫と生活」は、1983年に発行された本です。
今回私が読んだのはその復刊版で2014年に再出版されたものです。

1983年といえば、40年前、私が10歳の頃です。結構昔ですね。
ベストセラーになったのと、ずっと読みつがれていた本だったんでしょうね、なので2014年に再出版。本の内容は、こんな感じです。

アメリカのコラムニスト、マイク・マクレディが1973年、40歳のときに1年間ジャーナリズムでの仕事を止めて、主夫として家事にいそしんだ日々を描いた記録である(どこまでほんとうでどこから作り話か境界線は判然としないけれど)。

内田樹氏の解説より

アメリカでも、さすがに50年前だと男性が主婦(主夫)業をするというのは、かなりめずらしいことだったようです。マクレディ夫妻の役割逆転に対する身内や近しい友人たちの反応が軽妙な文章で紹介されています。

特に面白かったのは、マクレディ夫妻のそれぞれの両親の反応。
夫の母親が料理をする息子(マイク氏)を徐々に誇りに思うようになっていって、嬉々とする姿が面白かったです。

自己実現は仕事でしかなし得ないのか?家庭における自己実現はあるのか?やなどの話も出てきました。友人とのディナーパーティーで、男性が料理をすることの是非について、各人が夫・妻、それぞれの立場から主張し、微妙な空気になる場面とか。日本だと空気が悪くなるのを避けるためお茶を濁して終わりそうですが、アメリカでははっきりと自己主張するのですよね。夫婦それぞれが言いたいことを言い、さすがのアメリカ人も話題を変えざるを得なくなるくらい空気が微妙になるところが面白かったです。

訳者:伊丹十三氏

訳者は映画監督の故伊丹十三氏。
翻訳が秀逸でした。元々の英語の文章もきっと面白いんでしょうが、翻訳が良いので、何度も声を出して笑ってしまったんだと思います。

伊丹氏の映画は結構観ました。「たんぽぽ」とか「マルサの女」とか。
松山市に伊丹十三博物館があることを今回知りました。

伊丹十三記念館
映画監督、俳優、商業デザイナー、エッセイスト、テレビマン、CM作家、雑誌編集長…さまざまな分野で活躍し、音楽、料理、猫、乗り物を愛した伊丹十三の足跡をたどる記念館の公式サイトです。

伊丹十三博物館、行ってみたいですが、ホームページを見ているだけでも知らなかったことがたくさんありました。伊丹さん、本もかなり執筆されていたんですね。
1冊の本を起点に色々調べてみると、新しい発見がありますね。

おわりに

今回は図書館で借りたのですが、手元に置いておいて読み返したいと思う本でした。
1回目は軽妙な語り口を楽しみながら読みましたが、笑いたい時に読み返したり、心に残るエピソードを読み返したりしたいなぁ。
本は買えるときに買って置かないと、手に入らないので購入しておこうかな。


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